一昔前は株投資をする場合は、銀行や証券会社と直接取引していましたが、最近はインターネットで株取引するのが当たり前となりました。
これによりいつ、どこでも好きなタイミングで取引が可能になったため、投資信託や株は世界中のものが買えるのですが、馴染みのある日本株だけみていないでしょうか。
確かにここ最近はアベノミクスで日本株は好調ですが、もともとが悪かったためにこの調子がどれだけ続くかわからないですし、世界のappleやAmazonなどのトップ企業のほとんどはアメリカに籍を置いています。
日本株への投資が悪いと言っているわけではないのですが、日本とアメリカでは経済規模に決定的な差があるのです。
このサイトでも投資信託は世界規模で行うべきとお伝えしていますので日本しか見ていないとリスク分散もできませんし、何より世界最大の市場を無視しているのはただハンデとなってしまいます。
日本とアメリカの株価チャートの差
日本とアメリカには経済規模で大きな差があり世界的企業の多くはアメリカにあることもその証拠です。
こちらは2018年のGDP(国内総生産)の表ですが、日本に対しアメリカは約5倍と圧倒的な違いがあります。
GDPの説明をしていると長くなってしまうので簡単に説明すると国内で一定期間に生産されたモノやサービスの付加価値の合計金額でつまりはその国の儲けのことです。
これだけでアメリカがどれだけ世界経済で影響を持っているかわかると思いますが実際のところ日本とはこのような差が生まれてしまっています。
バブル終了後から2015年までのグラフになりますが差は一目瞭然です。
アメリカはITバブルやリーマンショックに大きな影響があったにもかかわらず現在でも株価の成長しており、最高値を更新し続けています。
対する日本はほぼ横ばいとなっており、まさに失われた20年といわれるままになっています。
日本とアメリカの株価チャートに20年前に投資していたら
この経済の差はこれまで私たちにはあまり関係が持てず、ただ日本の景気の悪さを嘆くことしかできませんでした。
ですが、インターネットを介してグローバル化が進んだ現在では世界中の株を購入し運用ができるようになりました。
もし当時にそのようなことができていれば今頃どれだけの資産を築いていたでしょうか。
仮に両国の株価チャートに50万円を投資していた時このような資産の増え方をしていきます。
日本 | アメリカ | |
1993年 | 50万円 | 50万円 |
2000年 | 60万円 | 150万円 |
2010年 | 50万円 | 125万円 |
2015年 | 60万円 | 230万円 |
こちらに先ほどの日本とアメリカの株価チャートで20年間運用した場合これだけの差が出ました。
アメリカのチャートは浮き沈みは大きいものの1993年と比べ利益を出していることが分かります。対して日本はほとんど資産に変化はありません。
この株価チャートを見てわかる事として日本の株価とアメリカの株価の線の動きが良く似ています。
この理由としては日本とアメリカの経済は連動している部分が多く、アメリカ経済の影響が反映されるためです。
ですが重要な違いとしてアメリカが上がっているとき日本は微増、アメリカが落ちる場合は同じように落ちるようになってしまっており、日本は伸び切らない株価チャートとなってしまっています。
なぜ日本人は投資を避けるのか
投資を行う事でリスクはあるものの資産を作ることができることが分かりましたが、日本人にとって投資はあまり馴染みがない文化のように思います。
日本で投資が浸透しない理由として、先ほどのグラフにあったように日本株は儲からないという事が大きい原因となります。
せっかくリスクを負って投資をしたのにほとんど資産が増えないのなら手間と考えるのも当然です。
更に日本はこれまで他国に比べ裕福な年金制度もあり自ら資金を作る必要性もありませんでした。
ですが、これからは皆さんもご存じの通り少子高齢化の影響もあり年金制度は今より不安定なものになると予想されますし、会社も年功序列制度も薄れ、将来は年収が増えるという見通しも立てづらくなっています。
このような環境において私たちは自ら対策を立てた人が成功していくのは明らかです。
自分に合った職業への転職や、自ら事業を立ち上げる、資産を投資するなどといったアクションは必ず必要です。そしてこの中で今から始めることができるのが投資だと私は思います。
どの海外インデックスファンドを買ったらいいか
日本市場だけでなくアメリカを中心とした海外の市場へ投資がベストとお伝えしましたが、具体的にはこのような金融商品を選ぶことをおすすめします。
- ①ジャンルを問わず様々な分野の企業に投資する
- ②1つの国や地域だけでなく世界中の株を買う
- ③ダウやS&P500といった株価指数のインデックスファンドを選ぶ
以前に理想的な投資信託の探し方でも紹介させていただきましたが投資信託を運用するときは必ず長期間で運用しなければ結果は出ません。
そのうえでアメリカのみならずヨーロッパやアジアといった複数の地域に投資先を分散することで安定したリスクとリターンを得ることができます。
実は日本株のインデックスファンドでも全世界株のインデックスファンドも運用していくうえでの手数料は変わらないため、迷った場合は必ず全世界のファンドにしましょう。
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