普段少額で始められる投資を紹介しているこのサイトですが、投資初心者にも参考になるお金に対しての投資マインドも紹介していこうともいます。
世界には数多くの有名な大富豪や投資家がおり、私たちには考えられないほどのお金を持っていたりします。
道楽のように大金を使う人もいますが、震災が起これば個人で企業並みの金額を寄付したりと慈善活動を行う大富豪もよく聞きます。
これは世界中で共通した特徴であり、大富豪のお金に対するマインドは実は環境を問わず似ていたりします。
私たちは同じようにお金を使うことは出来ませんが、このお金に対するマインドは真似する事ができ、結果的にはこちらのほうがお得となるケースまであります。
大富豪の人は何を考えてお金を使っているのでしょうか
大富豪はなぜ絵画を買うのか?
大富豪のお金の使い方にはあるマインドがあるとお伝えしました。
私たちが普段何かを買うときの基準として「どのように使うか?」、「どれだけ使えるか?」はとても大事な基準です。意味のないものを買おうとは思いません。
ですが大富豪のコレクションだったり、海外のオークションなどを聞くと有名な作家の絵画に数億円の値が付いたというのを耳にしたことがあると思います。
オークションは欲しい人が何人かいて成り立つビジネスです。
つまり役には立つことはない絵画を複数の大富豪が欲しがっている事を知っているのでオークションが開催されるのです。
ではなぜ大富豪は絵画を購入するのでしょうか。
日本で高額な絵画を購入したことで有名な人といえば「ZOZO TOWN」の創業者である前澤友作さんではないでしょうか。
前澤さんは2017年の5月に123億円という金額でジャン=ミシェル・バスキアの作品を購入しました。
皆さんもそのことはご存じかもしれませんが、そのバスキアの作品がその後どうなっているかは知っていますか?
前澤さんは「まずは国内展示をし、その後は世界中の美術館向けに旅に出ます。」と言っています。123億円も支払った絵画を手元にも置いていないのです。
ここ日本でも東京でバスキア展が開催され、私もその絵を見たことがありますが他の作品と同じように展示されていました。
これだけ聞くと大富豪の道楽のように思うかもしれませんが、恐らくですが前澤さんは道楽としてだけでは購入していないでしょう。
大富豪のような人はお金を好き勝手使っているようなイメージがありますが、実は物の価値や意味をとても計算して購入しているのです。
例えば先ほどの前澤さんが購入したバスキアの絵画ですが、確かに123億円は凄まじい額です。
ジャン=ミシェル・バスキアは1960年生まれで27歳という若さでこの世を去ったアーティストで、ストリートアートにメッセージ性を持たせ時代を風刺する作風が特徴です。
活動期間が10年程度とかなり短い事から現存される作品も少なくストリートアートの特性上、状態も補償はされていません。
個人が入手できる機会が極端に限られ、オークションに出店されたことは奇跡的なことです。
さて、ここで問題はこの絵画の本当の値段はいくらかということです。
物質としての値段が123億円ということはあり得ません。
123億円という数字はその絵画が持つ意味に支払われた金額なのです。
バスキアはすでに亡くなっており新しい作品が世に出ることはありません。そして、そのそれぞれの絵画は世界で一つだけなので価値が落ちていく事はありません。
なぜ、世界的な高額商品がオークション形式で出店されるのでしょうか。
その理由は出展者側が値段を付けられないからという事に他なりません。
ここで重要なのは値段を付けられなかったものに1度値段をつけると、次に値段をつけるときは前回以上になる場合がほとんどであるということです。
このサイトでは投資をテーマに取り扱っているため、もし絵画を投資商品と考えるととてつもない優良商品になるのです。
私たちにも参考になる大富豪の消費マインド
大富豪が絵画を購入すマインドが分かったところで、実際にその考え方をどれだけ大事にしているのでしょうか。
バスキアの絵画を購入した前澤さんが2019年12月に自身のYouTubeチャンネルに投稿したのはスウェーデンの自動車メーカー「ケーニグセグ・オートモーティグ」が開発した「ジェスコ」というスーパーカーです。
投稿で前澤さんはこの車をオーダーしたことを発表しました。
実は前澤さんは大の車好きとして知られているうえ、高級車を何台も保有しています。
その前澤さんがあえてYouTubeで報告したということはこの車はそれだけ特別な存在であるのです。
この車の価格が3.8億円であることを紹介しているのですが、その時にある重要なことを言っています。
「世界に数台しかないから価値は落ちない。」
「俺の買った車は全部価値が上がっている。売る気はないけど。」
先ほどのバスキアの絵画もそうですが、お金の話になるとその後の価値はどうなるかという話をしています。
これは他の大富豪も同じ内容を話しています。
ホンダの航空機事業子会社である HACI(ホンダ エアクラフト カンパニー) が開発した「ホンダジェット エリート」の1号機の納入が2018年12月にありました。
この「ホンダジェット エリート」は3人の共同保有となり、その中の一人は元ライブドアの堀江貴文さんです。
堀江さんもこの飛行機を購入したことに「飛行機の耐用年数はすごい長い。良い機体は値崩れしないからリセールバリューもある。」と答えています。
これだけお金を持っている人が自分の買ったも物の価値に対してものすごくシビアになっているのです。
私たちが何かを買うときにそのものの価値にどれだけ着目しているでしょうか。考えてみても物を買った瞬間、それはお金とは切り離されてしまう事がほとんどです。
前澤さんは価値が落ちないと語っていたスーパーカーにしても私たちが車を購入するときにはその後の価値を考えていません。
ここに大富豪と一般人のマインドの差はあるのです。
私たちは大富豪のようなお金がないので使い方をもねすることは出来ません。
そこで私たちが意識するべきなのは “お金を使ったときにその値段以上の価値を生み出せるか”ということです。
定価が決まっているものは新品の状態が基本は最高値になり、その後使用状況によって価値は変動するのです。
そう考えた場合チープカシオとロレックスはどちらが安いでしょうか。
チープカシオは一本1000円~3000円程度で購入することができます。これに対しロレックスは高級時計として有名で一本50万円~100万円のモデルが多いです。
普通に考えれば安いのはチープカシオの方です。
ですが、ここで3年後というキーワードを入れるとどうなるでしょうか。
チープカシオは3年も使用すると電池切れやその他故障を起こしてしまいます。3000円で3年使うことができれば元は取ったといえるでしょう。
一方ロレックスは手入れを怠らなければ一生ものなので絶対に現役です。
そしてリセールバリューも高級時計は年々値上がりしており、モデルによってはほぼ同じ値段で売却できることもあります。
仮に3年間でチープカシオが故障した人と、ロレックスをほぼ同額で売却した人がいたらどちらが安い買い物をしたのでしょうか。
この考え方を持つことで普段の何気ない買い物も視点が変わってくるので行動自体に変化が出てきます。
大富豪のようにお金を持っているわけではない私たちこそ、もっとどうお金を使うのかを考えるべきなのではないでしょうか。
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