私たちが今後お金のことで悩まないためにはどうすべきか?
ここで資産運用を行い自分自身で資産を増やしていくことで、少しでもみんなの悩みに助けになればと思っています。
以前のの記事では富裕層に資産をもたらしている運用システムを「長期・積立・分散」であることを紹介しました。そして、私たちも利用できる投資信託も「分散」した投資を行っており、それを「積立」しながら「長期」運用することで富裕層に非常によく似たシステムを作ることが可能だとお伝えしました。では私たちは数ある投資信託の中からどのようなものを選べばよいのでしょうか?
「長期・積立・分散」に向いた投資信託の選び方
一言で投資信託といっても実は細かくタイプがあることをご存じでしょうか?
例えば、リスクの高い、低い、などや、分配金のあり、なし、など詳しくみていくと1つとして同じものはありません。
では私たちはどのようにして投資信託を選んだらよいのでしょうか?
今回着目するのは、「アクティブファンド」と「インデックスファンド」です。
アクティブファンドというのは、私たちが投資したお金をプロが株の銘柄を選びインデックスを上回ることを目的として利益を大きく増やしていく投資信託です。
一方でインデックスファンドというのは、日経225やS&P500などの株式チャートの動きに合わせるように銘柄を買っていく方法です。
皆さんはこの2つを見たときにどちらが魅力的に思いますでしょうか?
おそらくですが、資産を増やそうと思っている場合の多くは「アクティブファンド」が魅力的に見えるのではないでしょうか?
私たちではできないことをスキルを持ったプロに運用してもらえるうえ、テーマ投信というAIやドローンなどといった関連企業への投資を行っているファンドもあります。一見してわかりやすく高いリターンを得やすいように感じます。
では、本当にアクティブファンドはインデックスファンドよりも高い利益を出すことができるのでしょうか?
アメリカのデータになるのですが、アメリカの大型株の代表インデックスであるS&P500とアメリカの大型株に投資するアクティブファンドを5年、10年、15年で比較した研究ではこのようなデータが出ています。
期間 | S&P500に負けたアクティブファンドの割合 |
---|---|
5年 | 88.30% |
10年 | 84.60% |
15年 | 92.15% |
なんと9割近いアクティブファンドはインデックスに負けてしまっています。なぜこのような結果となってしまっているのでしょうか?
投資のプロの視点から考えてみると私たちも同じことですが、仕事をしていく上で必ず結果が求められます。プロの投資家であっても結果はもちろん求められており一定の期間でのリターンを評価されます。そのため、後に上がるとわかっている銘柄も売却しなくてはならず、長期的なリターンを手放しています。
対するS&P500などの株式チャートは基本的に銘柄は変えず分配の大きくは変えることはなく、いったん大きく下がったとしても保有し続けることによって長い期間で見たときに成長できているのです。
「長期・積立・分散」の投資は期間を10年~20年としているため、短期的なリターンなど意味がありません。また、アクティブファンドはインデックスファンドに比べ、プロの投資家をにとっても仕事量が増えるため私たちが払う手数料も多くなりがちです。「長期・積立・分散」に向いている投資ではありません。
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どのインデックスが長期投資に向いているのか
インデックスがアクティブファンドよりも結果を残していることはわかりました。最初にも書きましたが、インデックスファンドは日経225やS&P500など株価チャートの動きに連動したファンドとお伝えしました。ここで問題になってくるのはどの株価チャートを指標にするべきか?という問題ではないでしょうか。
ここで日経225とS&P500の約40年チャートを見てみましょう。
先ほど載せたS&P500の40年チャートと比較してもわかるのですが日経225は1990年をピークにほぼ横ばいとなっています。この1980年代というのはちょうどバブル期にあたり世界中でみても日本が最も勢いのあった時代です。バブルが崩壊してからは私たちも経験している「失われた20年」という期間です。もしこの期間に20年間に日経225に投資していてもあまり利益はなかったでしょう。
ですがもし同じ期間にS&P500のインデックスファンドに投資していたらどうでしょうか?1990年から2014年の間に評価額を4倍近くまで上げていることが分かります。しかもこれはアメリカが特別に良かったわけではなく、世界でも同じように経済が成長し日本は「失われた」というのが事実なのです。
もし1990年に長期投資を始めたら成功しなかった理由がもう一つあります。それはこの当時はまだここまでグローバル化が進んでいなかったということで、もし世界経済は成長することが分かっていたとしてもそこに投資する術はとても限られていたはずです。しかし、現在ではグローバル化が進み世界中の株に投資しているファンドが登場しました。そしてインターネットを通し投資信託を購入できる時代になったことでより身近な存在となっています。
世界に目を向けて長期で投資していく。それが私たちの資産形成となります。
コメント
[…] 以前に理想的な投資信託の探し方でも紹介させていただきましたが投資信託を運用するときは必ず長期間で運用しなければ結果は出ません。 そのうえでアメリカのみならずヨーロッパやアジアといった複数の地域に投資先を分散することで安定したリスクとリターンを得ることができます。 […]