前回の記事ではハイリスクの投資よりもローリスクの投資をすべきと書きましたが、せっかく資産投資をするのならどんどん利益を出していきたいと考える人もいると思います。
確かに宝くじに当たったように資産が一気に増えれば気分がよくなるかもしれません。銀行の利息のように微々たるものよりも、目に見える増え方をすればお金が増えるモチベーションも高まるのは投資という当然です。
ですが一気に増える投資というのは逆に一気に減る可能性も同じだけあるのです。
ハイリスク・ハイリターンの投資
例えばビットコインなどの仮想通貨はハイリスク・ハイリターンの代表例です。
ビットコインといえば一時期テレビでも取り上げられバブルが起こってニュースになったのを覚えている人もいるのではないでしょうか?
ビットコインは常に価格が変動しており、1ビットコインで40万円の時もあれば120万円の時もあります。
この40万円から120万円まで値上がりするのに時間はどれだけかかると思いますか?
3倍も価値を上げるためには普通なら5年以上かかってもおかしくないですよね。ですがビットコインはこれを3か月程度で上げてしまうのです。
これだけを見るとうまくやればどんどん利益を出していけるように感じてきますし、実際には『億り人』とも呼ばれるありえないような利益を出しているのも事実です。ですが、このような人たちは仮想通貨が世に広まる前の1ビットコイン1円にも満たない時期から購入していた人たちです。
私自身もビットコインのような仮想通自体は面白い存在だとは思います。しかし、これだけ短期間で値を上げるということは逆のことも当然起こるのです。
2か月程度110万円ほどだったビットコインが85万円まで値を落としたのですが、その期間というのはなんとたったの1週間ほどの出来事でした。
もしこのタイミングで投資していたら大変なことになっていたでしょう。
資産を築く投資法
私が勧める無理のない投資とは資金的に無理のないという意味のほかに精神的にも無理のない投資が理想と考えています。
もしこれだけ増減が激しければ資本金も変動し続けますし、常にチャートをチェックしていなければ一気に損をするかもしれないため普段の生活にも影響が出てきてしまいます。
資産投資にリスクはつきものですがその中でも少額の資金でも始められ、比較的安定したペースで増減するのが投資信託です。
投資信託は出資者からお金を集め専門家が運用するものと説明しましたが、最大のメリットは集まった膨大なお金で運用できることにあり、その膨大なお金で一人では買えない量の株や不動産を購入し運用します。それによりリスクが分散されるのです。例えばIT企業のA株と建築関係のB株を持っていた場合にA株が下がったとしてもB株が同じだけ上がっていればプラスマイナスゼロとなります。たくさんの種類の株を持つことにより価格の変動は緩やかになり、経済の成長とともにゆっくり上がっていきます。
この比較的ローリスクな投資法にあっているのが長期間の積み立て投資です。
投資信託のもう一つの特徴として少額で始められる点があげられ、100円程度から買えてしまうものもあります。資産投資を始めるのにこの少額で大丈夫というのは大きなポイントで、100万円ほどで運用していきたいと思ってもすぐに用意できる人はなかないませんよね。
ですが、もし毎月3万円ずつ投資できるとしたらどうでしょうか?12か月で36万円になり、3年間で108万円になります。一気に用意することは難しくても時間をかけていけば用意できる金額であることが分かります。
更にただ貯めていただけでなくすでに”投資”していたことによりゆっくりですが価格が増えている可能性もあります。例えば3年間で2%の価格が上がっているとすれば貯めた108万円は+2万円で110万円になっているのです。
このように時間をかけることで資金をためながら資産投資を始められると考えれば投資のハードルはずいぶん下がったのではないでしょうか?
参考になる投資法の記事
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