投資をする上で一番怖いのがお金を失う事です。
お金を増やすため始めた投資で逆に損失を出してしまうのは無意味を通り越して逆効果ですよね。
僕も投資をはじめてから何回も含み損は経験してきました。
最初のうちは少しの値動きだけで一喜一憂していましたが、現在は運用も安定してきていることもあり少しのことでは動じなくなりました。
僕の投資スタンスはいきなり大きな金額は用意できないので時間を掛けてお金と利益を増やしていく方法で基本は含み損は気にしないようにしています。
ですが、そんな僕でも一瞬これはヤバいのかも!?と思ったタイミングがありました。
それは2020年上旬から起こった大暴落の「コロナショック」です。
これは僕だけでなく全ての投資家が肝を冷やしたレベルなのですが、僕も一時期あり得ないような含み損が発生していました。
そして、あろうことか僕はその直前に過去最大級のスポット購入をしており、購入した瞬間に大暴落という離れ業をしてしまったのです。
僕は基本的に安全志向で投資を行っているのですが何故そんなことをしてしまったか?
経験から事前にわからなかったのか?最終的に立ち直ることが出来たのか?
僕のような失態をする人は少しでも減ればいいなと思います。
コロナショックでどれだけ含み損が発生したか?
コロナウイルス発生時はここ数年間で最大級の株価暴落となり、その期間中連日投資家はハラハラした日々を過ごしました。
最近投資を始めた人にはわからないかもしれませんが、その時はほぼ全員の投資家が含み損になるくらい一気に下がり、その下げ幅は平均で25%ともいわれています。
実際僕の運用する投資信託もかなり大きく下がってしまいました。
僕の運用は全体で20%くらい含み損が発生し、その時は連日株価が下がり続けていつ終わるのかも分からない状況でした。
そんな大暴落直前にもかかわらずなんと200万円も投資してしまったのです。
投資経験から前兆は読めなかったのか?
投資家なんていわれるとうまく株価の上昇を見極めて成功している人が多そうなイメージがありますよね。
成功している投資家は引き際や攻め際がわかっている人もいるかもしれませんが、僕は株価暴落の前兆は全く読めませんでした(笑)
特に当時はいきなり原因不明の感染症が発生しました。とだけニュースが伝えられ、そこから新型のコロナウイルスとわかり一気に世界で感染者が見つかり気づいたらパンデミックという感じでした。
株価の下がり方もジェットコースターの下りくらい急に下がりだしたので、あと数日後に投資しようとしていたら僕も一旦ストップをかけたでしょう。
そこが投資の怖いところです。
なんで大金を入れちゃったのか?
成功に失敗はつきものなんていうけれどさすがにコロナショック直前は痛すぎる。
僕の投資経験最大の失態はなぜ起きたんだろう?
はたから見たらバカのような行動ですが、その時の僕は「今大丈夫だからいける!」と思って投資しています。
先ほどお伝えしましたが僕は安全志向の投資スタンスです。そのため追加で信託を購入するのはある程度確信をもってやっているつもりでした。
コロナショック直前なのになぜ大丈夫と思ったのか?
それはコロナ発生前の相場がとても調子が良かったからです。
これは実際に僕が運用で利用しているファンド「eMAXIS Slim 全世界株式」のコロナショック前までの株価です。
2019年の9月20日~2020年の2月20日までの5カ月でずっと上がっていて、さらに言えばこの前からずっと上がっていたので誰が見てもこのままいけそうな気がしますよね?
ちなみに僕が200万円分スポット購入したのは2月19日なので、このグラフの最後のタイミングです。
僕も投資経験から普通に行けばいったん停滞することはあってもまたこのまま上がり続けるだろうと思っていましたし、当時の雰囲気も毎日のように株価最高値更新!と言っていました。
まさかこのような事態が起きるとはまだ誰も予想すらしていなかったのです。
そして新型コロナウイルスが発生すると株価はこのようになってしまいます。
はっきり言って怖すぎます。改めてみるとほぼ崖ですね、、、。
これが投資の怖いところで下がりだしたら本当に急なんですよね。
投資に関しては楽観視できていると自負していたのですが今回ばかりはかなり後悔しました。
僕が経験した含み損ってどのレベル?
投資家に近年最大級の恐怖を与えたコロナショック。
このコロナショックで投資家が一時背負った含み損は平均で25%程度といわれています。
25%も額としては半端ではないのですが、これは毎月積み立てたり昔から投資をしていたりした投資家が食らった含み損です。
普通の投資家はそれまで相場が上がり調子だったためかなりの含み益が出ている状態でした。そこから急降下して含み損を食いつぶしてマイナスになっています。
ですが、今回の僕の場合は2月19日に200万円を投資しています。2月19日というのはコロナショックで下がりだす直前でジェットコースターで言えば一番高いところです。
つまり一番ピークのところで購入し含み益はほとんど出ていない状態からコロナショックを食らったのです。それなので普通に投資を行ってきた人よりも大きな含み損が発生しました。
僕はこの「eMAXIS Slim」を以前から利用していたので200万円スポット購入した時の平均取得額は11,999円となっています。
その時のファンドの評価額は12,074円だったので含み益はこの時点で0.6%です。
これがどれだけ低かったのかというと僕が当ブログで運用紹介している「WealthNavi」では2月19日の時含み益が12%ありました。
そしてこれだけ含み益が出ていた「WealthNavi」ですらコロナショックの底値の時マイナス20%まで落ち込んでいます。
という事は0.6%しか上がっていない状態であればもっとヤバい状態になったことは想像できるでしょう。
コロナショックの大暴落は約1か月間続き、底値となったのが3月20日ごろです。先ほども出したこのグラフの最後がコロナショックの底値となります。
僕が200万円購入したタイミングは2月19日なのでほぼてっぺんで12,074円の時、そこで0.6%の含み益しかないので資産がほぼこのグラフと同じ動きをしたと思ってください。
このグラフでは最後の価格はだいたい8,400円くらいのところで終わっています。という事は12,074円→8,400円になったなので含み損は31%となります。
31%ってどのくらいなの?とイメージが湧きずらいと思いますが具体的には200万円投資し速攻で62万円含み損が出た計算です。
正直31%の含み損なんて普通にインデックス投資ではお目にかかれない数字なんだよね。
僕のこの時の問題点は上げ相場で完全に油断していた事なんだ。
安い時に購入しておいて高くして売却する投資の基本をおろそかにしていたから起きたミスだと今ならわかるよ。
みんなも気をつけて!
結局マイナスは取り返すことが出来たのか?
コロナショックをもろに食らい、31%にもなる特大の含み損だ発生してしまったわけですが皆さんその後のことが気になると思います。
この「eMAXIS Slim 全世界株式」での運用は今でも行っています。
2021年2月現在ではコロナショックからほぼ一年が過ぎ、株価は以前の水準まで戻ってきたこともありこのファンドは+22%の利益を出しています。
資産が-31%から+22%まで一年で大復活を遂げたわけですが、正直自分でもここまで回復するとは思ってもみなかったです。
僕がここまで資産を回復させられたのは暴落時に信託の買い増しと株価が回復したことが理由だと思っています。
これまでご紹介した通り僕は安全志向の人間なのでかなりリスクに敏感です。そのため、投資できるお金は全部使い切らずに必ず残しておくようにしています。
今回も調子に乗っていたとはいえまだ投資できる余力を残していたことにより下がった相場で追加投資を行う事が出来ました。
この当時は含み損が大きすぎて焼石に水の状態でしたが、今では下がった相場で投資できたのがかなり有効に効いてきています。
コロナショックでは最大31%の値下がりが発生し、今回は12,074円の投資信託を買ってすぐに8,400円まで基準価格が下がってしまったため大きな含み損が発生してしまいました。
ですが、新型コロナ収束に比べて株価のコロナショックは1カ月間と短い期間で回復に転じました。2021年2月現在ですが「eMAXIS Slim 全世界株式」の基準価格は13,912円です。
コロナショック前はかなり高値をつかまされてしまったと感じていましたが、今の基準価格はその時よりも1,000円以上高くなっています。更に下がった株価で追加購入したのでその分含み益が増えました。
この二つの要因が重なってコロナショックを乗り越える運用結果を得る事が出来たのです。
コロナショックは1カ月と短かったからよかったけど10年前に起こったりリーマンショックは3年近く影を落としたから僕は今回は運がよかっただけなんだ。
投資は慎重に行うに越したことないね!
特大の含み損から学んだことは?
200万円と大きな金額を一瞬のうちに含み損にした今回の経験を踏まえて、僕はいくつか学べたことがあります。
まずは投資では調子に乗りすぎてはいけないことです。
株価が上がっているときは上がり続けることが普通になってしまい「これからもっと上がるから今投資しておこう」と思ってしまいます。
ですが、株価のチャートを見ると10年に1回くらいは大暴落が起きていますし、そうでなくても株価が上がりすぎると必ず調整が入ります。
上がっていてもいつかは下がるでしょというスタンスでいれば下がっても平常心でいられます。
また、追加投資を行うなら相場が下がったタイミングこそベストという事です。
正直200万円購入して下がり続ける資産を見るのは辛かったですが、その時追加で購入できたことは今となってはとても良かったです。
その時意識していたのは200万円の失敗から学び、一気に買おうとするのではなく複数回に分けて買う事でした。それにより1回目より2回目の方が安く投資できています。
そして最大の教訓は投資をやめなくて良かったという事です。
人が投資をあきらめてしまう瞬間というのは損失を出してしまう時です。これ以上やっても資産は増える事はないと感じれば投資をやる意味はありませんし、含み損が拡大している状況なら一刻も早く辞めたいと感じるでしょう。
ですが、僕はこんな状況で投資をやめてしまうのはもったいないと思います。
僕の場合はインデックスの投資信託なので世界的な企業に投資を行っていて、コロナウイルスで全部か倒産してしまう事はないと考えていたからです。
もしあなたがインデックス投資を行っているなら暴落してしまっても簡単に諦めずに1年くらいは待っていれば必ず変化が現れます。
僕は今回大きな含み損を出しましたが、結果、去年以上の成果を出す事が出来ました。
こんなことは投資をしていなければできなかった経験ですし、学べたこと多かったです。
もうしばらく暴落は遠慮したいですがこれからも投資を続けていきたいと思います。
結果:新型コロナ直前に200万円投資しても復活できた!!
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