お金は人生の選択肢のチケットともいわれるほど私たちに可能性を与えてくれる存在です。
たくさんお金を持っていればそれだけできる事は増えてくいきます。
ですが、私たち働く世代、特に若い世代にとっては働いてもお給料は多くなく、少し遊んだだけで貯金なんて全くできないという人もたくさんいると思います。
または奨学金の返済、車やマイホームのローンなどで余裕がないというケースもあるでしょう。
もらえるお金が少なく、不必要な出費が多すぎれば将来が不安という前に今生活自体が成り立たちません。
ですが、そのようになっていないのは肌感覚でこれ以上出費したら危険だというのを感じているからだと思いますが、自分が今どういう状況にいるのか完全に把握できていれば今後どのようにお金を使えばいいのかプランが立てやすくなります。
アメリカでは高校生の時にはお金について学ぶ機会を得ており、税金の仕組みから起業に必要なお金、そして自分の資産についても学んでおり、自分の資産を知るために「バランスシート」というツールが利用されています。
この方法を使って今の自分の純資産を知る事はきっとあなたに人生に役立つはずです。
バランスシートとは?
今回自分の純資産を知るために使ってほしいツールがバランスシートというものです。
バランスシートとは「今自分の持っているもの(資産)」と「今自分の借りているもの(負債)」足していき、その差によって今どれだけの資産or負債があるのかを明確にするものです。
いきなりだと具体的に何がどこに当たるのかわからないと思いますので代表的なものをピックアップしておきました。
今持っているもの(資産)の代表例
- マイホーム
- 車
- 口座預金
- パソコン
- 宝飾類
- 携帯電話
今借りているもの(負債)の代表例
- 奨学金
- ローンの残価
- クレジット
- 親、知人から借りたお金
ここに挙げたのは一例で他にもあると思いますが、資産には今持っているお金だけでなくパソコンや携帯電話などの所持品も加えることができます。
ほとんどの人が意識していないでしょうが、携帯電話はリサイクルショップなどで良く売られているようにとても高い価値があるものです。
更に今の時代、メルカリなどのフリマアプリがを使えば大抵のものは売却できるようになりました。
そのため、人並みに物を持っていれば自分で思っている以上にたくさんの資産を所持している可能性があり、それらをうまく利用すればいざお金が必要になった時に役立ってくれるかもしれません。
このような感じで今持っているもの、今借りているものをリストアップしていく事で今自分はどれだけ資産があるのか、またはどれだけ負債を抱えているのかが見えてきて、今後いつまでにどれだけ純資産を作りたいかイメージが付きやすくなります。
バランスシートの考え方は企業でも使われるほど万能だから個人の資産を知る上でも役立つツールだよ。
若い時はシートの中も簡単かもしれないけど年齢を重ね、結婚、出産、マイホーム購入などが出てくるとかなり複雑に変化していくから自分の純資産を把握しておく事が大切なんだ。
バランスシートの例
ここまでバランスシートの考え方についてみてきたところで実際にどのように行うか見ていきましょう。
これがバランスシートに原型です。
ここの左側に「今持っているもの(資産)」、右側に「今借りているもの(負債)」をそれぞれ書き込んでいきます。
まだ独身の若い世代であれば借りているものは少ないはずなのでバランスシートの右側にはあまり書くことはないでしょう。
この例であれば社会人3年目をイメージしていますので学費の奨学金が残っていますが車や家のローンはまだありません。
持ち物(資産)が増えていかなくても奨学金の返済を行うことで純資産が増えていくのが目に見える事で将来も含めたお金の管理がしやすくなるのです。
バランスシートを作るメリット
バランスシートを使う事で今自分はどれだけ資産を持っているのか、今後どれだけ負債を返さなくてはいけないかが目で見てわかるようになります。
それにより自分の今持っているものはどれだけ価値があるのか、どれだけ貯金が出来ているかの確認もできるのですが、若い世代にはもう一つ気にしてほしい事があります。
それは今後大きな買い物をするとき価格と価値が釣り合っているかを確認する事です。
大きな買い物を行う場合は確実にローンを組んで購入すると思います。購入したものは「今持っているもの(資産)」に組み込まれ、ローンの支払いは「今借りているもの(負債)」の方にカウントされますが、この金額の誤差をできる限りなくすように意識してほしいのです。
例えば300万円の新車を購入し、マイカーローンで支払う場合は利息が付くだけで誤差はそこまで無い様に感じるかもしれません。確かに表面上はそうかもしれませんが、「新車価格」で300万円です。ですが、あなたの手に渡った瞬間価値は「中古」になるので一気に価値が下がってしまうという事です。
消耗品は利用によって価値が落ちていくのは仕方ないことですが、無駄に高値で購入してしまうのはお勧めできません。
お金に賢い人たちはこのことをよく理解しているのでマンションなど新築では購入せず数年経ったものを購入したりします。特に不動産は新築は3割増しとまで言われているものなのでローンで購入してしまうと資産と負債に大きなギャップが生まれてしまいます。
ですが、逆に考えれば数年経ったマンションを新築を買う予算で購入しようと思えば新築物件よりもランクの高い物件が適正購入できるという事です。
買い物上手な人はこのようなカラクリを理解してうまく資産を手に入れているます。
一般の人はついついモノばかりに目が行ってしまい価値ベースでは無駄な出費をしてしまいがちですが、バランスシートを用いることで私たちにもこの考え方が自然と身に付くようになるのです。
あなたはどう資産を築いていくか
現代社会を生きていくうえでお金は絶対に外すことのできないものです。お金だけがすべてではありませんがお金を持っていればそれだけ人生の選択肢が広がってきます。
そのため今自分の資産がどれだけあるのかをしっかり把握しておくことが大切になってくるのです。
無理な買い物をしないようにして、有意義な生活を送るのにも役立つお金のバランスシートを試してみましょう。
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