「貯蓄から投資へ」という言葉も聞こえ始め、その言葉に対し様々な反応が出ています。
最も目立つのが「ギャンブルみたいなものを政府は勧めてくるのか!?」といったネガティブな声です。
テレビの報道などでは必ずこのようなネガティブな発言に視点が置かれますが、テレビでは国の政策すべてに対してほぼネガティブな反応をしているので全員が思っているわけではないでしょう。
しかし、テレビでこのように報じられてしまうと投資に対し良い印象は付きませんし、実際にはどうなのか?という次のステップに進むことが出来なくなってしまいます。
あまり活動を公にはしていない「かくれ投資家」は絶対身近にも存在しているのですがその人たちは何を考え、なぜ投資をしようと思ったのか?
今回は身近にいる「投資をしている人」についてお話しします。
投資をしている人の特徴
あなたは「投資家」という人にどんなイメージをお持ちですか?
もし、あなたがまだ投資を始めていないのであれば「投資家」とはまだ接点があまりないと思います。世間一般からすると「投資家」に対するイメージは「成功者」または「成金」といった人が多いかも知れません。
ですが、私が日ごろSNSなどでフォローしている人たちはほとんどが会社勤めをしている人でそのイメージからはかけ外れています。
ここからは投資を行っている人のリアルな姿を見ていきましょう。
企業勤めの「投資家」
先ほど少しふれましたが「投資家」として行動をしている人の多くが本業を持ち企業で働いています。
この人たちは「投資家」の顔がメインではなく「企業勤めをしている傍ら投資で資産を作っている人」たちです。
投資をしていない人には投資は難しくて片手間ではできないと思っている人もいると思いますが、実際には多くの「投資家」は本業と投資を両立ができるのです。
意外と年齢層が若い
SNS利用での感想なのですが、一般の「投資家」のイメージに比べてずいぶん若い年齢の人がたくさんいます。
一般的に「投資家」のイメージは40代~70代、人生に成功した人がチャレンジしている印象はあるでしょう。
もちろん、そのような人もいますが、SNSなどで発信する「投資家」は20代~40代の人がたくさんいます。
バブルを経験していない世代は特に危機感を感じており、自分で何とかしようと感じてり世代なのかもしれません。
早めのリタイアを目指している
会社のお給料+投資の資産で定年よりも早くリタイアしようと考えている場合もあります。
家族構成にもよりますが少々強引に行えばかなり早くリタイアも可能で、これだけの額をここまでに作るといったプランがしっかりしており計算高いタイプといえるでしょう。
この人たちは発信力が強い人も多いので周りからもわかる「投資家」かもしれません。
将来を考えるしっかり者
投資をするうえで投資家に有利な制度が整ってきていますが、それらの制度について詳しいだけでなく自分のスタイルに合った制度をきちんと選んでいます。
今すぐ利益を出すよりも将来のことを考えて投資で資産を作っていく意識を持っている人がたくさんいます。
その最大の理由は次のポイントによるものでしょう。
国や企業を信じていない
投資で資産を作っていこうと考えたきっかけに将来の年金、退職金だけでなく、給与自体がこれまでのように増えないことを感じている人が多く、場合によっては日本経済を信用していない人すらいます。
お金に関して自分の身は自分で守るというスタンスが根付いているようです。
基本、お金関係の話が好き
ここまでは思っていた「投資家」の印象を崩されてきたと思うのでテンプレート通りな特徴を言えば投資をしているだけあってお金の話にはかなり敏感です。
毎日株価チャートを確認し、それに合わせ株を購入しているイメージをもっていると思いますが、それは当たりです。
投資家で話せばどうやって利益を出すかという話は避けられません。
短期型と長期型ではっきり分かれている
短期で行う投資と長期で行う投資では全く銘柄の選び方も運用法も異なります。
そのため、デイトレーダーのようなタイプと長期保有タイプはあまり接点を持ちません。一般の人からは一言で「投資家」といわれていますがはっきり分かれます。
同じ野球好きでも応援するチームが異なるような感じと捉えるとわかりやすいと思います。
「投資家」の顔をあまり周りに話さない
周りで投資を行っている人が少ないと感じる最大の理由がこれです。
「投資家」は一般の人から見たらギャンブラーのように思われることが分かっているからこそ、自分の投資活動を公にはしません。
もし、勧めたとしても理解されないことも多いため周りの人には伝えていないでしょう。
「投資家」へのハードルは思ったよりも低かった。
このように見て「投資家」というのは案外普通の人です。
「投資家」になるのに資格入りませんし、名乗る条件も資産を「投資」しているかどうかくらいしかありません。
そもそも「投資家」自身も名乗るほどではないと感じている人がほとんどでしょう。
「投資家」の中でもインデックス投資だけの人を「投資家」と呼べるのか?始めたばかりの人は「投資家」か?と稀に議題にはなりますがどうでもよいのが本音です。
世間には有名投資家という人もいるかもしれないけど普通の投資家に比べて額が大きいだけでやっている事が違うわけではないよ。
「投資家=お金持ち」ではなく、将来をしっかり見据えている人。
このように見ると「投資家」といわれる人たちは案外普通で「成功したから投資を行う」のではなく「成功のために投資を行う」人たちがほとんどだったのではないでしょうか。
投資をしていない人にお話しを聞くと会社のお給料と年金があるのにリスクを冒してまで増やす必要があるのか?だったり、漠然と企業に勤めていれば大丈夫、という人がいます。
ですが、これからの日本社会では少子高齢化は急速に進み、経済も成長するとは限りません。
それを意識している「投資家」は贅沢の為にを投資でお金を作るよりも安心の為に投資をしており、投資をしない人よりはるかにリスク管理ができています。
「投資家」の視点からは政府の「貯蓄から投資へ」はお勧めではなく、すでに必要に迫られている言葉だと感じているので不安がある人は投資について学んでみてはいかがでしょうか?
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