【投資の教科書】なぜ投資で資産を増やすことができるのか?

投資の知恵

18世紀に資本主義が登場して以来、企業や経済の成長はそれまでとは全く異なる成長を遂げてきました。

資本を持つ資本家のもとに資本を持たない者が労働力を提供し、それらが共に共存する事で経済を発展させる社会が出来上がりました。それに反発してできた社会主義も現在ではグローバル化の影響で経済力を拡大させています。

この流れにより100年以上の間、世界の経済が成長し続けこれからも成長し続けていきます。

それにより投資家という存在が誕生し、企業や経済を発展させるのに一役買うと同時に自身の資産を増やしてきました。

個人の投資活動は現在もこれからも行われていき、投資を行う人とそうでない人では資産に差が生まれます。
技術や制度の発達のおかげで誰でも投資家になれる時代で投資はより重要な意味を持つでしょう。

そもそも「投資」とはどういうものなのか?

日本では昔からお金の話はあまり良い印象がありません。

その印象が今も残っているのかグローバル化した現代でも「投資」という言葉には抵抗がある人が多く、不当に利益を得ている、ギャンブルをしているといった印象を持てれています。
このイメージが原因で日本人の資産運用の割合は海外の人よりも低いのです。

「投資」という言葉を広辞苑で調べると

  • 利益を得る目的で事業に資金を投下すること。出資
  • 比喩的に将来を見込んで金銭を投入すること。「息子にーする」
  • 元本の保全とそれに対する一定の利回りとを目的として貨幣資本を証券(株券および債券)化すること。「―家」
  • 経済学で、一定期間における実物資本の増加分。資本形成。

このように書かれています。

この内容はお金に関係していることが多いですが、2つ目の「比喩的に将来を見込んで金銭を投入すること」に関しては、例えば良い学校に行くために問題集を購入する事も当たりますし、自動車を運転するために自動車学校に通うのも投資に当たります。

このように考えると自分の人生で全く投資を行っていない人はほとんどいないのではないでしょうか。

また、将来の見返りのために行われるのが投資なので短期で利益や損益の出るギャンブルとも性質は異なります。投資=ギャンブルと思っている人がイメージする投資はFXのような勝ち負けで結果が出るタイプで投資というよりは投機と呼ばれるものです。

投資の本来の姿は10年~20年以上かけ形になる長期で結果を残すものだと覚えてください。

なぜ投資によって資産を増やせるのか?

お金の増やし方で一番ポピュラーなものは会社から貰えるお給料だと思います。お給料の貰える理由は先ほど紹介しましたが資本を持つ資本家が資本のない労働者を使い事業を運営し、その事業で得た利益を労働者に分配しているのがお給料になります。

この流れは今実際に体験している人も多いのでわかりやすいと思いますが、全く違うお金の得かたをするのが投資家です。投資家と聞くと莫大な資産を持つ大富豪のように思われるかもしれませんが普通の会社員で資産運用をしている人も立派な投資家です。

彼らもまた決して派手ではないものの投資によって資産を増やすことに成功しています

なぜ、専業の投資家でもない人達でも投資で利益を出すことができるのでしょうか。
そもそも投資とはどんなことが行われ、どんなシステムで成り立っているのご存じですか?

デイトトレードなどの投資法ではプロが勝ち、一般の人はほとんど負けるような構図になっています。FXなどは常に価格が変動しているので例えば、最低額の朝10時に買い入れ、最高額の午後3時に売却で利益を生み出しています。
投資の知識がない人にとってはこのデイトレードのようなやり方=投資というイメージができており、プロが複数のモニターで常に価格をチェックし最高のタイミングで売買できる環境にあるのに対して一般の人は会社員なのでそんな時間も環境も整うはずもありません。
そのため一般の人がプロに勝てる事はまず無いのです。

このような方法が「投資」と思われているので投資はうまくいかないと思われがちです。
ですが、このデイトレードのような投資法は先ほど広辞苑で調べた「投資」の意味とは少しかけ離れており、本来の投資ではないのです。

本来あるべき姿の投資は長い期間で結果を出すものなので10年~20年、最低でも5年スパンで考えるべきです。

10年~20年スパンで考える投資では一つの企業に投資するのではなく、世界の経済全体に投資を行うことで経済の成長と共に自分の資産が増えていく戦略を取ることが重要です。

これはアメリカの100年間の株価チャートなのですが、経済がどのように成長してきたのかがわかるグラフとなっています。この中にはオイルショックやITバブル崩壊、リーマンショックなどの株価暴落のイベントも含まれています。

ここで需要なのはもし3年程度の短期で投資した場合損失だったとしても20年間続けた場合は利益を出している可能性が非常に高いという事実です。

投資は企業の株を買って行うことが多いですが、企業勤めの一般投資家はたくさんの投資家からお金を集めチャートと同じ運用を目指す投資信託を選ぶのがベストです。

投資信託は投資家達から集めた資金を元に投資の専門家が運用してくれるシステムなので先ほどのデイトレードのように特別な環境も時間も必要なく、普段通りの生活を強いているだけで資産を運用できるので誰でも資産を増やすことができるのです。

投資によって得られる恩恵

投資はお金を増やす行為ですが、お金を増やすことができればどう人生が変化するのか考えたことはありますか?

これまでの日本では就職したら40年その企業で働き、その後は企業の退職金、年金などで老後の生活をしていくのが主流でした。今の現役世代も同じようなプランでいる人が多いと思います。

ですが、そのプランは本当に今後も続くのでしょうか?
現在のビジネスはかつてないほどサイクルが早くなり、企業の平均寿命は20年といわれています。40年同じ企業に勤めようと思っている時点で難しい時代になってきました。お給料もかつてほど上がらなくなった時代にもなり、年金も減り続けるといわれています。

その一方で平均寿命は延びていることので、更に私たちはお金を増やさなければいけない時代になっているのです。そのことはわかっていてもどうやってその問題を解決するのかがわからない人がほとんどなのではないでしょうか。

私はその問題の解決策の一つが現役時代から投資を行うことだと考えています。

投資を行うことで実際に資産が増えるということもありますが自分でお金を増やすことができるという感覚を養うことができます。これがあれば会社からのお給料や年金だけが選択しではないということに気付けるのです。

投資におけるリスクとは

投資は自分には難しい、失敗するのが怖い。利益が出せるものだとわかっていてもだいたい投資には最初になマイナスイメージが付いて回ります。

大損失を生んだり、借金まで抱えてしまったりという話を聞いたことがあるかもしれませんが、正直このようなケースは過剰なことを行った最悪の場合の話で健全な投資家ではまずありえないことです。

ではなぜこのような話が通っているのでしょうか?

例え話ですがミュージシャンでも俳優でも話題になるのはトップランナーだけです。そのトップランナーの割合は全体の1%に満たないのですが一般の人からはその部分しか見えません。
これが投資の世界にも当てはまるのです。
投資の場合は目立つところが世間に見えるので成功者と失敗者という2つの面が見えるため、トップランナーとワーストランナーも世間から見られる事になります。

成功者の投資は何となくイメージが付くと思います。たくさんのお金を持ち、それを動かすことで大金を手に入れる人達でウォーレン・バフェット氏、ジム・ロジャース氏などが当たります。一方で失敗者も名前は上がりませんが確実に存在します。

この両者の絶対的な差は何だと思いますか?
その答えこそがリスクを管理できていたかどうかなのです。

投資に失敗した人の大損失、多額の借金というのは成功者どころかだいたいの投資家でもあまりないケースなのですが何が起こったのでしょうか。

投資を行う時に覚えておいてほしいのが普通の投資を行えば出資額以上失うことはないという事です。
これは普段の買い物と同じで例えば50,000円のパソコンを購入したら3年後に100,000円損失になったということはありません。投資も同じである額で投資したらそれ以上の損失は起こらないのです。

つまり、投資で大損失を起こしてしまった人というのは身の丈以上の大金を投資してしまい短期投資のようなギャンブルで失敗した人に当たります。大富豪投資家でも始めはとても小さな額から始まっており、段階を踏んで今の地位を築いています。投資はもともと長期戦なのでいきなり欲深くいくのは厳禁です。

借金まで抱えてしまった人は更に問題です。先ほど投資では出資した以上の損失はないとお伝えしましたが、応用技で元手以上の取引が可能になるレバレッジというものものがあり、レバレッジをかけると元手の最大20倍以上の金額で投資ができるようになるので成功できれば一気に資産を増やすことができます。

ただし、失敗したときにも損失が同じように増えてしまいます。このレバレッジをかけた場合、マイナスが行き過ぎないように損失をセーブするロスカットという機能があり、危なくなると強制的に取引を終了してくれるのですが長期で投資できれば損失をカバーできた時であっても強制終了されます。
そのため自分が意図しないタイミングで損失が出てしまうのです。

この人たちの最大の過ちは投資で成功する事だけを意識してしまった事です。
投資を始める最も注意するべきはリターンには見合ったリスクがあるという事なので、絶対に失っても大丈夫な金額から始めるようにしましょう。

なぜ日本には投資文化が根付いていないのか?

今の日本ではお金は避けて通れないほど重要です。ですが、いざお金の話をし始めると欲深い、がめついといった嫌な視線を感じることもあり、積極的に話題になる事はあまりありません。

これは日本が昔から質素倹約といった文化を持っていることにも関係があります。お金は汚らわしいものという意識が今も残っている証拠です。

この文化によりお金にまつわる事に良い印象がないのに加え、近代日本には真面目に働くことでお金をもらうのが正しいという常識があります。この二つはつい最近までは問題なく機能していたでしょう。

ですが、現在グローバル化の世界においてはスタンダードな考え方ではないと私は思います。

様々な国の商品やサービスが日本に入ってきたことで日本はたとえ大企業であっても安泰という訳にはいかなくなりました。これは日本だけではなく世界全体に言えることなので世界規模の常識でしょう。

また、SNSなどでは煌びやかな面のみが日々映し出されており、人々はそのライフスタイルに憧れています。もともとなら質素倹約の日本文化には合わないはずです。つまり、堂々とお金の話はしなくても贅沢な暮らしには興味があったという事になります。

画面に映される若者がこんなにもお金を持っているという情報に焦り、自分も稼がなくてはとリスクの高すぎる投資に手を出してしまうケースもあり、それによる失敗がSNSに拡散され「投資は危険」という新たなイメージが発生する可能性もあります。

私が知っておいてほしいのは本来投資とは煌びやかさや派手さなどない現実的なものであるという事、長期にわたって資産を形成するものであるという事です。正しい投資を積み重ねた先に安定した暮らしができるのです。

まだ日本には投資の文化はメジャーにはなっていませんが、今後はもっと重要なポジションとなってくるはずです。その時に手遅れにならないよう早めに正しい投資を身に付ける事が大切です。

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