【つみたて投資シミュレーション】将来のお金を作るコツ

今の若い世代はお給料も増えづらく、年金も受給開始年齢が上がるといわれているので将来のお金は自分で作らなくてはいけなくなります。

漠然と不安を抱えている人も多くいるので節約や貯金、投資に取り組む堅実な世代ともいわれていますが、せっかく一生懸命働いたのに将来の心配で楽しくお金を使うことができないのはなんだか寂しくも感じています。

若い世代には今お金が無くてもたくさんの時間があるので堅実な投資を行えば将来の資産を作りながら今を楽しむ事もできると私は考えています。
本来、投資には時間≧資産の法則があり、短期的な利益ばかり追い求めなければ今の世代でもかつて景気が良かった世代と同じか、もしくはそれ以上に資産を将来的に作ることは可能だと思います。

私は今の時代だからこそ可能になった方法でこそがこれからの時代の資産形成術だと考えているので是非その方法を身に付けて将来のお金の不安を解消してほしいのです。

今の時代の資産形成術とは?

今の時代の資産形成術といっても考え方自体はとても簡単で毎月無理のない範囲で投資を積み立てていくというものです。

毎月決められた額を投資していくことで、最初は投資資金が少なく利益ほとんどなくても10年、20年、30年と続けていくと「自分で貯めて分+投資によって生まれた利益」でしっかり資産形成ができます。

なぜ毎月決まった額をつみたてる投資法が今の投資法なのか?ただつみたてるだけなら昔から出来たじゃないか?と疑問に感じている人もいるでしょう。
確かにただ積み立てるだけなら昔からできる方法です。つみたて投資自体も日本ではマイナーな方法ですが、アメリカの富裕層やノルウェーでは年金制度に利用されるなど海外ではメジャーな方法としてずっと存在しています。

ではなぜ今の時代だからこその投資法なのかというと、ネット証券や「つみたてNISA」制度が誕生したからです。

ネット証券が登場する前は銀行などの金融機関に行って金融商品を購入していました。
銀行などでは投資信託の取り扱い数に難があり投資家にとって理想的なファンドを探すのが困難でしたし、投資の知識がないと銀行員のおすすめをそのまま買って損をしたりということも多々ありました。

ですが、ネット証券ができたことで自宅にいながら株や投資信託の取引が可能になり、ネット上にある膨大な金融商品が自由に選べるようになりました。

この変化に加え、政府も貯金から投資へというスローガンを掲げ、投資家にとってメリットのある制度をリリースしています。それが「つみたてNISA」です。「つみたてNISA」は個人投資家向けの非課税制度です。
簡単に説明すると最長20年間、毎年40万円ずつの投資利益が非課税になる制度で、もしこれから投資を始めるなら絶対に利用するべき制度です。

環境が整ってきたことで投資を行うことで資産形成がしやすい時代となってきたのです。

毎月つみたて投資を続けよう

これらの制度を利用する事で個人が投資を行いやすくリターンも見込めるようになったのですが、今の現役世代は普通の生活をするだけで精一杯なのに投資までする余裕なんてないと思うかもしれません。

ですが投資は時間≧資金なので早く始めるほうが確実に有利です。

投資は絶対に無理をしてまでやるものではありません。生活資金まで投資して失敗した場合にはギャンブルと変わらないからです。
なので投資はあくまで過剰金で行うようにして下さい。過剰金とは “収入−生活費−家賃などの固定費−交際費−貯金費=過剰金” くらいのイメージで大丈夫です。

もしこれだけ引いたら数千円しかないよと思うかもしれませんが全然OKです。

私は投資をスタートするときは少額でもいいと考えています。なぜなら毎月定額で投資していければ3年~5年後にはある程度の資金になっているからです。

毎月3000円3年目5年目10年目20年目
貯金108,000円180,000円360,000円720,000円
投資113,400円208,000円490,000円1,380,000円

これは毎月3000円投資した場合と貯金をした場合を比べたものですが、最初は小さかった資金も5年目で18万円にまで増えています。いきなり18万円を用意するのは正直厳しくても毎月の積み重ねであるその金額は作る事が出来るのです。

更に毎年5%評価額が増えたシミュレーションをしたときなので、5年目に元本は18万円ですが評価額では20万円を超えています。ただ貯金をしている人よりもより多くの資産を作れていることが分かります。

つみたて金額を変えるとどうなるの?

毎月3000円投資を行うだけでも着実に成果が出ることが分かったところで、節約することでも少し投資額を増やすことができるかもしれません。

格安スマホや通信業者、保険を見直すだけでも月々数千円カットできることもあり、それだけでも投資できる過剰金が増えるのです。

もし、毎月3000円投資をしていたところを5000円、10000円投資できたらどうなるのか見てみましょう。

3年目5年目10年目20年目
貯金(3000円)108,000円180,000円360,000円720,000円
3000円113,400円208,000円490,000円1,380,000円
5000円199,000円348,000円815,000円2,310,000円
10000円397,000円696,000円1,630,000円4,620,000円

3000円の時よりも5000円で投資した方がずっと効率よく資産を気付くことができ、10000円だと更に大きく運用できるようになります。この理由は投資における資産の増え方は元本に対し〇%の利益が付くシステムだからです。

ただ注意しなくてはいけないのがやはり投資は過剰金で行うという事です。貯金する割合や生活費、趣味のお金を無理に崩すべきではありません。

もし投資額を増やしたいと思った場合はまず無駄な出費を減らすように工夫しましょう。

なんのために投資をするのか明確にしよう

投資を行う際にもう一つ大切なのなんのためにお金を増やしたいのかを考える事です。

当然お金が無いよりもたくさんあったほうがいいのはわかりますが、なぜお金を増やすのかを明確にしておくことでいつまでにいくら必要なのか、どの制度を使うのがいいのかが見えてきます。

例えば、

Aさんの家庭

  • 夫35歳 妻32歳
  • 子供2人 (6歳、4歳)
  • 住宅ローン毎月6万円 (残り30年)

子供のお金は両親が協力的であまり心配はない。
だが、勤め先の退職金は期待できず老後の資金は年金のみになってしまうので投資による資産づくりを考えている。

この場合では、国の制度を利用して投資を行うならば「つみたてNISA」を利用するよりも「IDECO」を利用するのがベターになってきます。
「IDECO」を利用すると65歳まで資産を崩すことは出来なくなりますが、始めた歳から65歳まで非課税で投資が可能です。それに対し「つみたてNISA」は年齢ベースではなく、20年間の非課税期間になります。

35歳から年金がもらえる65歳までの期間は30年間です。もし「つみたてNISA」を利用して運用を行った場合、最長20年間なので55歳の時に満期になってしまいます。投資は時間≧資金の関係なので、運用できるはずだった10年間をロスしてしまうのは大変もったいないのです。

では「つみたてNISA」を利用する方がいいのはどのような人でしょうか?

Bさんの家庭

  • 夫32歳 妻28歳
  • 子供2人 (3歳、1歳)
  • 賃貸月7万円

子供にしっかりした教育を受けさせたいが子供の教育費に奨学金は使いたくない。
大学に2人とも通うとなると学費は貯金だけでは賄いきれないため投資による資産づくりを検討している。いつかマイホームも持ちたい。

この場合に「IDECO」を利用してしまうと65歳まで投資金を崩せないので取り返しのつかないことになってしまいます。一方で「つみたてNISA」は「IDECO」に比べ投資期間は短いものの必要になれば崩すことができるのが長所です。

また、Bさんは子供たちの教育費を作りたいので上の子が3歳ならあと15年ほどあります。「つみたてNISA」は最長20年ですが15年でも十分成果を残すことができるので学費づくりは出来ます。年間40万円投資可能なので15年で600万円、投資の利益をプラスすれば800万円程度まで増えているかもしれません。

この二組は30代、子供2人という条件までは同じですが利用する制度も目的も全く異なることが分かります。
そのため、ただ闇雲に投資を行う前になんで投資をしたいのかを考えてみるのが大切です。

ネット証券でうまく積み立てていくコツ

いざ、つみたて投資をしていこうと考えたとき毎月しっかり投資を続けていけるか不安になる人もいるでしょう。

投資するのを忘れてしまったり、途中で挫折してしまわないか、毎月いちいち操作するのがめんどくさいと感じるかもしれません。

以前は毎月銀行振り込みだったりと面倒だったつみたて投資も、今ではネット証券を使うことで毎月の振り込みを自動で行う設定が簡単にできるようになりました。この設定をしておけば投資し忘れてしまう事もなくなりますし、あとは何もする必要がなくなるので自然と投資ができているシステムが構築できます。

更にここにも今だからこその投資術があります。

ネット通販でおなじみの楽天は楽天証券株式会社というネット証券を運営しています。楽天証券は数あるネット証券の中でも取り扱いの商品が多いため投資を行う際には是非利用してほしい証券なのですが、おすすめポイントはそれだけではありません。

楽天証券の強みとして投資によって楽天関係のポイントを貯めることができ、積立設定で楽天カード決済を選べば投資した投資する金額に応じて楽天スーパーポイントが付与されます。

楽天証券株式会社

そのため、毎月投資で資産を増やしながら楽天のポイントも増えていくといういい事づくめの設定が可能なのです。
このようにクレジットカードとネット証券を連携させられるのも今だからこその強みともいえるでしょう。

この時代とうまく向き合っていくために

今まで投資は難しくて自分には縁のないものだったかもしれませんが、これからの時代を豊かに生きていくためには何か自分でアクションを起こさなければいけません。

以前はめんどくさかった投資も現在はスマートフォン一つでどこでもできるようにもなりましたし、政府や企業からも個人向けの制度、特典が充実している時代です。
もし、将来少しでもお金に対し不安があるのであれば少しでも早く行動することで、その不安が和らげばと思います。

コメント

  1. […] 貯金というのはつみたて投資シミュレーションでもお伝えしましたが、急な出費に対応するためのお金です。 これは普段の生活費とは別にもし病気や転職、引っ越しなどの有事の際に使うお金なので投資に回すべきお金ではありません。このお金があるからこそ投資しているお金は生活とは切り離されたお金として考えられるのです。 […]

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