年功序列のシステムが変化していき、年金も怪しくなってきている昨今、これからは自分で資産投資が重要な時代になってきます。
いまから投資を始める人にとって投資とは一体どんなものなのか?大損しないだろうか?といった疑問や不安は絶対にあると思います。
もちろん投資という行為には必ずリスクが伴いますが、リスクに伴った利益を作ることができるのも事実です。
そして投資はやり方によってリスクやリターンの特徴が異なってきます。
投資と一言で言っても様々な方法があるのですが、初めて投資を行う人にも最もわかりやすい投資に株投資と投資信託などがあります。
ですが、これから投資を始めよう思っている人にはこの二つの違いが分かりにくく、特徴を知っておかないと投資に失敗しかねません。
そもそも投資とはどんな仕組みで成り立っているのでしょうか?
個別株投資と投資信託はどのように違い、どちらがあなたに向いているのでしょうか?
投資の仕組み
株投資、FX、仮想通貨など投資といわれるものにはリスクが付き物です。ですが一概にすべてがハイリスクという訳ではなく世間のイメージとは異なった堅実な投資法も存在します。
その最たる例が銀行預金です。
銀行はお金を預けるところと思っているかもしれませんが、それは銀行の一つのサービスにすぎません。銀行のビジネスモデルは安いお金で資金を集め、高い金利でお金を貸すことです。
つまり、私たちが銀行に貸し出したお金は銀行が企業等に貸し出し、返済される時にプラスα(金利)を加えているのです。
このように考えると長期間の定期預金の方が利息が高い理由はわかりやすいと思います。固定された期間多額の資金を出してくれるからです。
もちろん銀行のビジネスモデルはとてもしっかりしており滅多にダメになってしまう事はありません。だからこそ預けたお金を保証してくれる元本保証なのです。
銀行投資が投資といわれてもしっくりこないかもしれませんが銀行預金と株投資を比べるとそこにほとんど違いがないことが分かると思います。
銀行預金の場合
- 銀行が個人に貯金という形で資金提供してもらう(銀行預金)
- 集めた資金を企業などに貸し出す(融資)
- 貸したお金を金利を足して回収する(金利)
- 資金を提供してくれた個人に還元する(利息)
株投資の場合
- 企業が株式を発行し資金を集める
- 株式で手に入れた資金で事業を展開する
- 企業の業績が上がる(株価上昇)
- 決算時に株主に還元する(配当金や株主優待)
このように見ていくとシステム自体はほとんど変わりません。①お金を集める→②お金を増やす→③お金を還元する このサイクルが株投資にも成り立っているのです。
ではなぜ株で失敗したという話があるかというと②のお金を増やすの部分にヒントがあります。
銀行では企業や個人に融資を行う場合には厳しい審査があり、個人でもマイホームやマイカーを購入する際に金融機関でローンを組むと思いますが、その時にも勤続年数や年収などのが審査のポイントになります。
企業が銀行に融資を受ける場合も同じで、この事業に融資して資金を回収できるのかをチェックされます。そこをクリアして初めて融資を受けられので銀行は安定して運営しているのです。
株投資の場合は株式を発行しても銀行ほど保証されたものはなく、その分失敗も増えてしまい還元できなくなってしまうのです。
リスクはだいぶ異なりますが、実は誰もが無意識にですが投資を行っているのです。このように考えると投資して資産を増やすことへのハードルが少し下がったと思います。
個別株と投資信託の違い
投資の初心者にはスマホやパソコンなど身近なツールで始められる株投資や投資信託がおすすめです。
この違いは実際に投資を行ってみないと正直わかりずらいです。ちなみに個別株をやるか投資信託にするかどちらが絶対に正しいということはありません。
そして、個別株運用と投資信託にはそれぞれ特徴があるので自分に合っていると思う方をスタートしていくのがベストです。
個別株の運用
- 特別に応援したい企業がある
- 日々、株取引をする時間にがある
- これから伸びていく企業や業界の目利きができる
- 自分の実力で資産を作りたい
投資信託の運用
- 全体の経済の成長に興味がある
- 日々、株取引を行う時間はない
- 企業研究よりも経済全体に投資したい
- プロに安定して任せたい
これらが主な特徴ですが、株式をベースにした同じ投資でも全くターゲットとなる層が異なります。もちろん両方を行っている投資家もいますが基本はどちらか一方に比重を置いているケースがほとんどです。
それぞれのメリット、デメリット
株投資と投資信託の違いが分かったところで両者の良さと問題点について解説します。
まず個別株投資の場合、良さは自分の思うように投資をコントロールできることです。自分で成長しそうな企業を見つけたり、伸びている業界に投資したり、応援している企業に投資したりと自由度はとても高いです。
ですが、反面で読みや経験、勘など運による要素も増えるので、当たれば大きいですが運用に安定感はありません。
その逆で投資信託の場合は安定感が最大のメリットです。たくさんの投資家から膨大な金額を集めるため個人ではできないような規模で取引ができます。それによりバランスよく株を購入したり、株価チャートと同じような比率で株を運用する事が出来ます。複数の企業の株をもっているのでどれかが下落しても他でカバーする事が出来るのです。
投資信託で運用するときの問題としてあげられるのは、株投資の趣味性はほとんどなく、資産を増やすためのツールなので自分で運用したい人には物足りないかもしれません。
個別株の運用の仕方
個人で株を運用していくときに大事なポイントとしては安定している企業に投資していくのか、これから一気に伸びそうな企業に投資していくのかのバランスを大事にすることです。
企業研究が重要になってくるのですが、私たちが名前を知っている企業は実はほんのひと握りしかなく商品は有名なメーカー企業や企業間で実績を残す会社、ある地方ではだれもが知っている企業など一般的にはマイナーな企業こそ安定して収益を出していたりします。
これらの普段馴染みのない企業を調べ、今後も成長しそうなら投資していきます。これらの企業研究が好きな人には個別株の投資が向いています。
また、決算時に利益の一部を株主に還元する配当金や、株主優待を得られるのも株投資の良さなので株価の値上がりだけでなくそれらのポイントも注目です。
投資信託の運用に仕方
投資信託ではそのファンドがどのような特徴をもっているかを把握する事が大切です。例えば先進国を中心にしたインデックスファンドなのか日本のある業界だけに絞ったファンドなのかでは同じ投資信託でもタイプは全く異なり、リスクも大きく変わってきます。
投資信託を運用する場合に抑えておきたいポイントはリスクを抑えて運用するという事です。
投資信託は株だけでなく様々な金融商品を持っていたり、国も異なる株をたくさん集めて一つのファンドとして運用しています。そのため、大当たりを狙う投資ではなく時間をかけてゆっくり資産を築いていくタイプの投資になります。
株価の動きは国の地域、業界、企業グループといった要素である程度つながっており、勢いのある業界や鈍っている地域など、株価がそのグループ全体で動くことが多く、ある一か所に投資を集中していることはハイリスクになってしまいますし、このような投資であれば個別株で行えます。
投資信託で運用するのであれば自分の資産だけでは購入できない大企業の株や海外の株もカバーしているファンドに投資すべきです。
初めての投資に向いているのは?
投資にもいろいろな方法があり、ギャンブルに近い投資もあれば、理論に沿った堅実な方法もあります。投資について知識のない人は投資=ギャンブルというイメージを持っていますが資産投資はきちんとした理論で運用する事が出来ます。
特に投資信託はリスクを複数の企業の株を保有することでリスクを分散し、堅実に運用していくため初めて投資を行う人にとって最も安心できる投資方法です。無理に個別株を運用するよりもはるかにコストパフォーマンスに優れているので投資で成功体験を積むことも難しくありませんので是非トライしてみましょう!
これから投資を始める人におすすめ
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